
おはようございます。昨夜は遅くまでお疲れ様でした。あれ、どこか具合が悪いんですか?



肩が凝ってしんどくて。どうしても長時間キーボードを打つから肩こりがひどくて。



人によっては理想のキーボードを探してキーボードの沼に入り込んでしまう人もいるとか…
はじめに
IT業界で働く多くの人々にとって、長時間のキーボード作業による肩こりは深刻な問題です。特にプログラマーやライターなど、一日の大半をキーボードと向き合って過ごす職種では、快適な入力環境の構築が生産性と健康維持の両面で重要な課題となっています。
今回は、エルゴノミクスキーボードの代表格であるHHKB Hybrid Type-sと、昨今人気の分割型キーボードKeyball44を実際に使用した経験から、肩こり対策としての有効性を詳しく比較検討していきます。両者の特徴や使用感、そして予想外の発見について、率直な感想をお伝えしていきましょう。
長年のキーボード作業による慢性的な肩こりに悩まされてきた筆者は、その解決策を求めて様々なキーボードを試してきました。今回は、昨年8月から使用しているKeyball44と、最近試用したHHKB Hybrid Type-sの使用感について共有したいと思います。
Keyball44との出会い
大袈裟ではなく筆者は長年肩こりに悩まされていました。肩こりが常態化しており本人は肩こりの自覚がないほどでした。
と、同時にキーボード如きで肩こりが治るはずもないという謎の信念があり、ノートPCにくっついているキーボードで十分だとも思っていました。
キーボードなんぞに5,000円も出すなど愚の骨頂とも思っていたくらいです。
そんな筆者でしたが、ある日Youtubeでデスクツアーを見ていたところ、急に雷に打たれたように「キーボードは仕事道具。野球選手にとってはバットやグローブ、大工さんにとってはかんなやかなづち、ITエンジニアならキーボード。仕事道具にお金をかけなくていい仕事などできるまい!!!!!」と思い立ったわけです。単純なもので💦
3,000円のキーボードですら高いとブツクサ文句言っていた自分が、一瞬にしてキーボード沼に落ちた瞬間でした。
その日からYoutubeやX、ブログから情報収集し「どうやら分割型キーボードがいいらしい」という結論にいたり、翌日気がついたら遊舎工房でKeyball44を買っていました。
HHKBを試してみて
Keyball44は今でも使っていますが、やはり一番肩こりには効くと感じています。
そうは言ってももうキーボード沼にはどっぷり浸かっていますから、HHKBだ、Corne V4 Cherryだ、Keykronだ色々な情報が入ってきます。
キーボード沼にハマったことがある方なら必ず一度はHHKB(Happy Hacking Keyboard)の名は聞いたことがあると思います。
筆者も例外ではなく、ずっと前から気になっていました。
多くのエンジニアから支持を得ているHHKB Hybrid Type-sを試用してみることにしました。この記事も実際にHHKBで書いていますが、結論から言うと購入を検討するには至りませんでした。
それを考えるとレンタルができるというのは有難いことですね。 あやうく40,000円近くを捨てるところでした。
筆者はゲオあれこれレンタルを使いました。興味のある方はぜひお試しください。 私の場合は14泊15日で3,980円でした。Studioだと同じ14泊で4,980円になります。


HHKBとはどんなキーボード?
HHKBは、PFU社が開発・販売している高級コンパクトキーボードです。60%サイズの省スペース設計で、人間工学に基づいたキー配列と、静電容量無接点方式のキースイッチが特徴です。特にプログラマーやタイピストの間で高い評価を得ており、その独特な打鍵感と耐久性の高さで知られています。
HHKBの問題点
- キーが重い:Keyball44では作動フォース35±15 gfのキースイッチを使用していますが、HHKBは45gfです。意外とこの差が響きました。
メカニカルスイッチにおいては、押し始めから押し終わりの約半分の部分で接点が接触しスイッチが押されます。 それが作動フォースというのですが、35gfを使い慣れている身からすると45gfの作動フォースは一番受け入れ難い点でした。 - 一体型の弊害:分割型キーボードに慣れた身としては、HHKBの一体型デザインにより肩が内側に締め付けられるような不快感があります。数時間の使用で肩こりが悪化するのを感じました。
HHKBは疲れないから肩こりにもいいんだという意見をよく見ますが、こんなに肩も背中も丸まるのにどうしてHHKBを肩こりにいいと思えるんだろうというのが率直な感想です。やはり、分割型のキーボードの足元には及ばないと感じています。 - 筆者はMacを使っていますが、Fnキーを押さなくてもF1ならF1の動きを、F6ならF6の動きをするように設定しています。Keyballでもその設定が適用されるのですが、なぜかHHKBではFnキーを押さないとF1キーを押した時は「1」が入力されます。これは実に不便です。 これはF1キーと1キー、F2キーと2キーというようにファンクションキーと数字キーが同じ物理キーを使っているので仕方がないのだと思いますが、地味にストレスです。
Keyball44の課題
一方Keyballでどうにもならないのが以下でしょうか。
- 学習コストの高さ:キー数を抑え(44キー)ているため、効率的な操作には相応の学習期間が必要で、これがストレスの原因となることがあります。筆者はキーマップを印刷し常に見られるようにしていますが、それが面倒だったり急いでいる時は文字変換で対応するという本末転倒なことをやっています。 例えば、「;」を出したい時「セミコロン」と打って変換するのです。
- トラックボールの不安定さ:最大の問題点は、トラックボールの動きが安定しないことです。肩こりが改善しない主な原因はここにあるのではないかと考えています。
残念ながら、どちらのキーボードも肩こりに関して完璧な解決策とはなりませんでした。
しかし両方使ってみたことで自分にとっての最適解は見つかったような気がします。 キー数としてはHHKBと同じ60%で、分割型。キーは軽い(作動フォース35gf)こと。これが筆者の求めるキーボードなのではないかと思っています。
それでもここに到達する前にKeyball2台とTorabo-tsuki Sと3台のキーボードに投資してきた筆者。 理想的なキーボードを求めての探求と散財は、まだ続きそうです。